HOUSE ハウスのあらすじ(1977年 大林宣彦)

最終更新日 2016年7月6日 by Kazu

《あらすじ》

夏休みが近づき期待に胸をふくらませる女子中学生7人。彼女たちにはそれぞれをニックネームがあった。

オシャレ(池上季実子)、ファンタ(大場久美子)、ガリ(松原愛)、クンフー(神保美喜)、メロディー(田中エリ子)、マック(佐藤美恵子)、スウィート(宮子昌代)、彼女たちはこの夏、オシャレの亡くなったママの故郷であるおばちゃま(伯母)の屋敷に行くことになった。

その理由はいつも演劇部の合宿で泊まっている東郷先生(尾崎紀世彦)の妹の民宿が使えなくなり、オシャレが代案を出したからである。

本当はオシャレはイタリア帰りのパパ(笹沢左保)と軽井沢の別荘へ行く予定でだったが、パパの再婚相手の涼子(鰐淵晴子)が急に現れたためオシャレは憤慨し、おばちゃまに夏休みに遊びに行きたいと手紙を出していたのだ。

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ひし形1

夏休みが始まると東京駅に7人が集まってきた。おばちゃまの屋敷<羽臼(はうす)邸>に向かう途中、7人はさまざまな人と出会い旅行気分を満喫した。

オシャレによるとおばちゃまは結婚相手が戦争に行ったきり帰ってこなくなり、その相手の帰りをずっと待ち続け、今はピアノの教師をしながら1人で暮らしているらしい。

彼女たちがバスを降りたのは人里離れた山奥だった。吊り橋を渡るとスイカ売りのおやじ(小林亜星)がいて、羽臼邸の場所を教えてくれた。しかしそのスイカ売りは何故か不気味な笑みを浮かべていた。

ひし形1

羽臼邸に到着すると車椅子に乗ったおばちゃま(南田洋子)が出迎えた。そしてオシャレにこう言った。

「ずっとあなたの来る日だけを待ってたのよ」

羽臼邸には古い井戸や薪で沸かす風呂、かまど、大きな台所などがあり、7人は身体の不自由なおばちゃまのために家事を分担し田舎の生活を満喫した。

ところが食事を済ませた後マックの行方が分からなくなった。心配性のファンタがマックを探しに行くと怯えながら戻ってきて井戸の方を指差した。全員で見に行ったがマックは見つからなかった。

真っ先に入浴を済ませたオシャレは、2階のおばちゃまの部屋に向かった。

そこには、おばちゃまの花嫁衣裳やフィアンセの写真が飾られていて、鏡台の引き出しを開けると綺麗な化粧道具がたくさん並んでいた。オシャレは口紅をとり三面鏡に向かって化粧をし始めた。鏡の中におばちゃまが現れると、オシャレの全身は烈しく燃え上がった。

そのころ1階ではスウィートの行方が分からなくなっていた。クンフーらが2階でオシャレを見つけ警察に連絡しようと提案するが、オシャレは自分が駐在所に行ってくると言い残し出て行ってしまった。

その後、とり残された4人は屋敷に閉じ込められ、次々と起こる怪奇現象に巻き込まれた……

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[作品データ]

監督 大林宣彦
脚本 桂千穂
出演者 池上季実子、大場久美子、松原愛、神保美喜、佐藤美恵子、宮子昌代、田中エリ子、南田洋子、鰐淵晴子、尾崎紀世彦
音楽 小林亜星、ミッキー吉野、ゴダイゴ
上映時間 88分