最終更新日 2016年7月16日 by Kazu
《あらすじ》
宇宙貨物船ノストロモ号は地球への帰還の途中だった。この船は精錬設備を持ち鉱石2千万トンを積んでいた。乗組員は航海士3名、科学者1名、技術者2名、それと船長の7名である。
ノストロモ号のマザーコンピューターが、睡眠カプセル内の乗組員たちを起こした。地球が近づいている思った乗組員だったが、船はある惑星からの信号を受信し調査のためにその惑星に近づいていた。技術者のパーカー(ヤフェット・コットー)とブレット(ハリー・ディーン・スタントン)はそのことを知って不満を漏らすが、この任務は雇用主企業との誓約に含まれていた。
スポンサードリンク
惑星に着陸すると船長のダラス(トム・スケリット)と航海士のケイン(ジョン・ハート)、航海士ランバート(ヴェロニカ・カートライト)の3名は、宇宙服を着用し徒歩で信号の発信源を目指した。
嵐の中をしばらく歩くと奇妙なU字型の巨大な建造物が見えてきた。それは明らかに自然物ではなかった。中を探索した3人は、操縦席のようなものの上に巨大な異星人が横たわっているのを発見した。それは化石化していたが人類が初めて見る地球外生命体の姿だった。
驚きを隠せない3人。さらにケインが下に大きな空間があることを発見し調査することになった。そこには卵のようなものが無数に並んでいた。ケインがそれに触れようとすると、中からクモのような生物が飛び出してケインの顔面に張り付いてしまった。
そのころ船内では、航海士リプリー(シガニー・ウィーバー)と科学者アッシュ(イアン・ホルム)が、受信した信号が警告だった可能性について話し合っていた。
意識不明のケインを運んで乗組員は戻ってきたが、状況を知ったリプリーは彼らをすぐに船内に入れるのは危険と判断し、船外のダラスらと押し問答になった。しかし、アッシュがリプリーの主張を無視してハッチを開け、彼らを船内に入れてしまった。
ケインの治療は乗組員が見守るなか、ダラスとアッシュによって始められた。ヘルメットを半分に切断し取り去ると、生物は長い8本の足でケインの頭全体を掴んで顔に張り付いていた。
ケインの身体をスキャンしてみると、その生物がケインの全身を麻痺させた上で口から酸素を送り込んでいることが解った。これでは無理に生物を取った場合、逆にケインの命が危うくなる。
途方にくれる乗組員だったが、しばらくしてその生物はケインの頭部から姿を消した。その後、生物は治療室内で捕獲され動かなくなった。リプリーはこの危険な生物をすぐに処分しようとしたが、アッシュは地球に持ち帰るべきだと訴え、ダラスは科学者アッシュの意見を採用した。
ほどなくしてケインの意識は回復し、乗組員たちは安堵の表情を見せた。すっかり元気を取り戻したケインは、そのあと普段より旺盛な食欲をみせた。しかし、ケインの容体は急変した。初めはケインがむせていると思って乗組員たちは笑っていたが、彼の腹から血が噴き出すと船内は地獄絵図と化した。
ケインの体から出てきた生物=エイリアンは、乗組員が唖然としている間に逃走した。パーカーは手を出そうとしたがアッシュが止めた。鋭い歯を持った細長い生き物だった。犠牲になったケインの体は、乗組員たちが見守るなか宇宙空間に葬られた。
乗組員は動体センサーを使いエイリアンの捕獲作戦を開始した。最初にセンサーに掛かったのは船内で飼っている猫だった。その猫を追いかけたブレットは、途中でゼリー状の物質にまみれたエイリアンの抜け殻を発見する。
ようやく広い船内の片隅で猫を見つけたブレットだが、猫の怯えたようすに違和感を感じた。ふり向くと見上げるような大きさに成長したエイリアンがそこにいた……
スポンサードリンク
[作品データ]
監督 リドリー・スコット
脚本 ダン・オバノン
出演者 トム・スケリット、シガニー・ウィーバー、ヴェロニカ・カートライト、ハリー・ディーン・スタントン、ジョン・ハート、イアン・ホルム、ヤフェット・コットー
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
上映時間 118分