ブルーベルベットのあらすじ(1986年 デヴィッド・リンチ)

《あらすじ》

大学生のジェフリー(カイル・マクラクラン)は、ある日近所の空き地で人間の耳を拾った。病院に父親を見舞った帰りだった。ジェフリーはそれを父親の知り合いでランバートン警察署の刑事、ウィリアムズ(ジョージ・ディッカーソン)に見てもらった。その結果、耳の持ち主はまだ生きている可能性があった。

ウィリアムズはその後、ジェフリーを自宅へ呼ぶと、この件は誰にも漏らさないでほしいと念を押してきた。ジェフリーは素直に了解した。ところが、その帰り道でウィリアムズの娘サンディ(ローラ・ダーン)が声をかけてきて、父親から盗み聞きした話をジェフリーに喋りはじめた。

彼女の話によると、この件にはドロシー・ヴァレンズというクラブ歌手が関係していて、彼女は近くの<ディープリバー・アパート>に住んでいるという。

すっかり好奇心を刺激されたジェフリー。

彼は次の日、サンディを行きつけの<アーリーンの店>に誘うと、
「人生には知識と経験を得るチャンスがある」と、もったいぶりながら話し始めた。要するにドロシー・ヴァレンズのアパートに忍び込んで、何か手がかりを掴もうという話だった。怖がるサンディにジェフリーは良い考えがあると言った。

ひし形1

<ディープリバー・アパート>の前に2人が車で現れたのは、それからしばらく後のことだった。ジェフリーは害虫駆除業者に変装していた。

サンディを車に残し、ジェフリーが7階のドロシーの部屋をノックすると、少し開いたドアの隙間からドロシー・ヴァレンズ(イザベラ・ロッセリーニ)が顔を覗かせた。部屋に通されたジェフリーはキッチンで殺虫剤を撒くフリをしながらチャンスをうかがい、ドロシーが来客で目を離した隙に玄関の鍵を盗みだすことに成功した。

ジェフリーは車に戻ると、今夜ドロシーの部屋に忍び込むとサンディに言った。

その夜、2人はドロシーが出演している<スロー・クラブ>で彼女の歌を聞きながらハイネケンで乾杯し、再び<ディープリバー・アパート>に戻ってきた。サンディは車で待機して、もしドロシーが帰ってきたらクラクションを鳴らすことになった。

ひし形1

アパートの中は静まり返っていた。ジェフリーは盗んだ鍵で710号室のドアを開けた。息をひそめて中に入ると、部屋の1つが子供用になっているのを発見した。気をゆるめたジェフリーがトイレで用を済ませて部屋に戻ると、玄関のドアが開く音がした。

入ってきたのはドロシーだった。サンディのクラクションはジェフリーの耳には届かなかったのだ。

あわててクローゼットに身を隠すが、結局ドロシーに見つかってしまう。ドロシーは包丁を振りかざしながら尋問してきたが、あなたに会いたかったとジェフリーは嘘をついた。その後、ドロシーは意外にもジェフリーの体を求めてきた。

ドアが激しくノックされた。
ドロシーにうながされ再びクローゼットに隠れる破目になったジェフリーは、入ってきた黒ジャケットの男とドロシーが繰り広げる異常な行為を目撃した。

このあとジェフリーは、ドロシーの夫と子供が誘拐されていることを知ってしまうのだが……


[作品データ]

監督・脚本 デヴィッド・リンチ
製作 フレッド・カルーソ
出演者 カイル・マクラクラン、イザベラ・ロッセリーニ、デニス・ホッパー、ローラ・ダーン、ディーン・ストックウェル
音楽 アンジェロ・バダラメンティ
上映時間 121分